現金に過不足が発生した時の仕訳と後処理

<概要>

  • 現金の帳簿額と実際の残高がどうしても合わない時は『現金過不足』勘定で処理する
  • 帳簿より実際の残高が少ない場合は『現金過不足』を借方に
  • 帳簿より実際の残高が多い場合は『現金過不足』を貸方に

現金の過不足が発生してしまった・・・

現金による取引をしているうちに、帳簿に記載された『現金』の残高が、実際に手元にある現金と一致しないケースは起こりえます。
発生しないに越したことはないですが、人間のすることですので、記帳ミスは起こる想定をしておかなくてはいけません。
もちろん、原因がわかった(=いつの時点の記帳に誤りがあったか分かった)場合は、正しい勘定に振替しますが、どうしても原因がわからない場合は『現金』の勘定を実際の金額に修正します。この際に使う勘定科目が『現金過不足』となります。

なお、これはあくまでも暫定的な処理なので、決算時には別途処理が必要です。

現金過不足の仕訳のルール

『現金過不足』 は残高を調整するための特殊な勘定科目

  • 帳簿残高 > 実際の現金(=現金不足) : (借方)現金過不足 & (貸方)現金
  • 帳簿残高 < 実際の現金(=現金超過) : (借方)現金 & (貸方)現金過不足

なお、決算時になっても、過不足の原因がわからない場合は、『現金過不足』勘定の残高を他の科目に振り替えます。

  • 現金不足の場合 : 『雑損』勘定に振替
  • 現金超過の場合 : 『雑益』勘定に振替

現金仕訳の具体例

現金が足りないケース

事例 借方 貸方
現金を確認したところ、帳簿残高より4,600円不足していた 現金過不足 : 4,600 現金 : 4,600
後日確認したところ、52円はがき×50枚を購入し、取引先に礼状を送っていたことが判明。 通信費 : 2,600 現金過不足 : 2,600
上記以外の不足分の2,000円については原因が判明しなかった 雑損 : 2,000 現金過不足 : 2,000

 

現金が多いケース

事例 借方 貸方
現金を確認したところ、帳簿残高より15,000円多かった。 現金 : 15,000 現金過不足 : 15,000
後日確認したところ、売上の記入漏れだった。 現金過不足 : 15,000 売上 : 15,000

操作ミスを想定した『エラー処理』

この現金過不足の処理をシステム的に見ると、いわゆる『人為的な操作ミス』に備えた機能を備えておかないといけない、という一つの例になるかと思います。

実際のシステムの開発では、このような『エラー処理』・『例外処理』というものが、実際に開発する機能の多くを占めます。

特にどれだけの『異常なケース』を想定して、備えておけるかが、『システムの品質』に非常に大きく関わってきます。

開発を行う上では面倒な作業ではあるのですが、どうしても避けては通れない所ですね。

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