<概要>
- 従業員の所得税や健康保険料など、会社が金銭を預かって後日支払うような場合、その金銭を『預り金』勘定で処理する。
- 預かった時と、支払いを行った時それぞれで仕訳を行う。
従業員を抱えている場合、本来は従業員が自ら支払う必要のある所得税や健康保険料などを、『天引き』という形で給料から差し引いて、会社が支払いを代わりに行うことは一般的に行われています。そのような場合には、『預り金』という勘定科目を使って処理します。
主な預り金
- 源泉所得税
- 住民税
- 厚生年金保険料
- 健康保険料
預り金に関する仕訳のルール
『預り金』 = 負債グループの勘定科目
- 金銭を預かった(=給与から天引きした)時 : (貸方)預り金の増加
- 預かった金銭を支払った : (借方)預り金の減少
預り金の仕訳の具体例
事例 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
従業員5名の給料の中から、源泉所得税を差し引いて現金で支給した。 *給料は20万円で、源泉所得税は1万円(一人あたり) |
給料 : 1,000,000 | 現金 : 950,000 預り金 : 50,000 |
後日、預かっていた源泉所得税を現金で納付した。 | 預り金 : 50,000 | 現金 : 50,000 |
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